もし私が企業から寄付を集めることになったら、私は中小企業のオーナー社長にあたります。
寄付に協力してもらいたいとき、みなさんはどこにアプローチするでしょうか。大きな企業の担当者が参加するイベントに行って、名刺を交換しまくりますか?企業のホームページに載っている代表電話に電話して、説明しに行くアポを取りますか?団体の紹介パンフレットを企業のCSR担当宛に郵送しますか?
もし私だったら、中小企業のオーナー社長に会いにいきます。
一見、大企業はお金も持っていて多額の寄付をしてくれそうですが、実際は時間と手間がとてもかかります。集める金額によってはそのハードルを乗り越えないといけませんが。。。
企業のCSR担当者のありがちな状況をお伝えします。
※例外多数あり。
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・寄付や協賛依頼の電話が代表電話経由でたくさんかかってくる。
・日々、ダイレクトメールや郵便物が多数届く。
・イベントで多くのNPOの方々と名刺交換をして、電話やメールで連絡をいただき、団体説明にお越しいただくが、話を聞くだけで終わることが多い。
→ 期待をもたせては申し訳ないと、説明に来ていただくこと自体を遠慮する。
・担当者はたいてい2~3年で異動する。
・大きな企業でもCSRやダイバーシティの担当者は2、3人のことが多い。
・お金を稼がない間接部門なので、予算が少ない。
・幅広いカテゴリの業務やイベント企画実施を、少ない担当者で一年中バタバタとこなしていることが多い。
・寄付を含めて、何か新しい取り組みをする際は、社内の何人もの承認が必要。
※ちなみに私の会社で寄付をする場合、金額によりますが、3階層上の役員までの承認と、寄付の正当性をチェックしている別担当の承認が出てやっと寄付OKになります。(数年前から寄付・協賛や団体加入の審査がとても厳しくなってこんな状況になりました。世の中的に何かあったのかもしれません。)
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ということで、結論。
大きな企業は社内手続きに手間と時間がかかり、小回りがききません。
もし私が寄付を集めることになったら、私は即決即断してくれるオーナー社長がいらっしゃる中小企業をあたります。
※どうやってそのオーナー社長にお会いして共感いただくか、そこは工夫のしどころですが(*^^*)
いろいろな例外もあるので、そこはご判断くださいませ。
Kyoko