新型コロナが発生して、2年以上が経ちました。いまだに感染者が減っていない状況ですが、コロナが小中高校生の子どもたちに不登校という面で大きく影響を与えていることがわかってきました。
2021年10月、不登校の小中学生が昨年から約1万5000人増えて、過去最高の約19万6000人になっているという発表がありました。
加えて、これら不登校になった小中学生の親たちは、彼らが保健室登校をしたり、自宅に引きこもっているときのサポートのために、仕事を休職したり辞めなければならない状況にもなっています。
■子どもたちの学校の状況
・給食は黙食がルール
・休み時間も大勢が集まったり大声で遊ぶことは禁止
・授業でわからないことがあっても、気軽に友だちに聞くことができない
・マスクをしているので、子どもたちが本当に笑っているのかなど表情が把握できない。
・いろいろなところで本当にストレスを抱えている
また、研究機関の8000人の子どもを対象にしたアンケート結果は以下の通りでした。
・なんらかのストレスを感じている 70%
・学校に行きたくないことがあった 38%
実際、不登校になる子どもたちは激増し、それを登校時の付き添い含めてサポートするために苦悩しています。
在宅勤務ではなんとかやりくりしていた仕事も、緊急事態宣言が解除されて出社することになった今、仕事と子どものサポートが両立できなくなって、休職や辞職せざるを得ない親たちも多くなっているのです。
子どもたちの不登校のサポートも地域社会としてより一層充実していくことが必要ですし、加えて子どもに寄り添う親たちが、一時期落ち着くまで仕事をセーブしながら働き続けられる企業の制度の確立も必要になっています。
今後、人材確保が難しくなってくる日本社会ですので、今いる社員の方々が家庭の事情でやむなく離職しないですむよう、ダイバーシティの推進の意味でも社会・企業ともさらなるサポートの道を検討ていきたいものです。
Kyoko