つらいこと、悲しいこと、苦しいこと。
これって、何のためにあるのでしょうか。自分にとってつらいことは、なければ無い方がいいと思いますよね。
でも、立命館大学名誉教授の臨床心理学者である高垣忠一先生は、「つらいこと、悲しいこと、苦しいことは、人間が成長するための砥石(といし)だ。」といっています。「その時はとっても辛いかもしれないけれど、それがあるからとても強く輝くように成長する」のだそうです。
そして、一人一人は存在そのもの、生き物としている命自体が、虫や自然や花や空などと同じように存在そのものに価値があります。
でも一般的には、成績や学歴や就職先など競争レースで勝ち得る、社会の中の存在の「人材」、つまり成果を効率的に出す材料としての素材としての価値に、焦点が行きがちです。
これが今の世の中の問題の1つです。
本当は「生きていること、存在していること自体が素晴らしく尊いものなんだ」と、もっと視野を大きくもっていいのです。そして、自分の弱いところ、ダメなところをもっと出して、本当のそのままの自分、まるごとの自分をさらけ出す、認め合える人がだれか一人でもいると、もっともっと楽になります。
そう。あなたが生きている、存在していること自体が、とっても素晴らしいことなのです。